AED講習に参加。中部名古屋みらいロータリークラブの例会にて。


私が所属する中部名古屋みらいロータリークラブの例会は、毎週金曜日の夜七時半から開催されています。本日の例会は、2760地区(愛知県全域)の新地区補助金事業であるAED講習でした。

右肩、左脇の下に電極を貼るのが理想。それができない場合は心臓を挟むように貼るとのこと。

右肩、左脇の下に電極を貼るのが理想。それができない場合は心臓を挟むように貼るとのこと。

講師に一般社団法人AED日本振興協会の方々に来て頂き、例会の冒頭からスライドと人形を使ったAED実践講習を行いました。AEDは心停止して倒れている方に使うわけです。考えてみれば当たり前のことですが、倒れた方とAEDが近接した場所にあるとは限りませんので、まずは近くの人に助けを求めるのを最初にするんですね。あなたは119番を、あなたはAEDを取ってきて下さい、と指名して行うんだそうです。そうしないとみんなで同時に119番するか、誰かがやるだろうと思って誰もやらないか、ということに成りがちだそうです。その間に気道確保して心臓マッサージと人工呼吸するんですね。

AED講習中。

AED講習中の一コマ。

私は免許を取るときと大学の授業で2回、心臓マッサージと人工呼吸の講習を受けましたが、当時は心臓マッサージ15回やって、2回人工呼吸する、というのが1セットでした。しかしその後の調査で心臓マッサージは15回くらいやってからやっと血流が動き出すことがわかったそうで、それ以降心臓マッサージ30回、人工呼吸2回で1セットになったそうです。

チャージ完了!ボタンが点滅します。

チャージ完了!ボタンが点滅します。

AEDが届いたら、持ってきた方にまず「AED使えますか?」と確認。使えなければこの講習を受けた我々がAEDを使うというわけです。まずは心臓マッサージと人工呼吸を代わってもらいます。AEDを開けると自動でスイッチが入るので、四角の袋に入った電極2枚を取り出す。倒れてる人の上半身をあらわにし、電極の裏紙を剥がしてジェルの付いた面を患者の右肩と左脇の下に貼る。すると、AEDが自動で患者の心電図を取ります。そして電気ショックが必要と判断すると、チャージ開始!1500から2000ボルトのチャージが溜まればAEDのボタンが光りだし、電気ショック可能になります。ボタン押した時に患者の体に触っていると感電しますので、周りの人を離してから電気ショックです。実際にこれやると患者の体が反るそうです。終わるとAEDが心臓マッサージを再開するよう言ってくるので、再び繰り返します。そうそう、いい忘れてましたがAEDは蓋を開けた直後から喋ります。基本的にはこの指示に従って進めればOK。液晶画面にも指示は出ますが、実際の場面では見ながらやるのは無理でしょう。人形相手でも相当やることは多いです。実際に倒れた人は、出血していたり嘔吐していたり痙攣していたりするわけですから、冷静に事を進めるのは相当困難でしょう。

修了証!

修了証!

上半身を脱がしてみたら、異常に胸毛が濃い人だったらどうすべきか、電極は毛の多い所に貼っても電気ショックの効果は得られませんので、心臓を挟み込む配置で毛のないところ(両脇腹など)に貼るそうです。またペースメーカーを発見した場合は貼る位置を3cmは離し、電極と電極の間に入らないようにするということでした。

そもそも倒れるのは心臓震盪という、激しい運動をしたり胸に強い衝撃を受けたりした際に起こりがちなことだそうです。普段一定のスピードで動いている心臓の筋肉が、ショックでバラバラな動きをしてしまい、血流がうまく流れなくなることがあるそうで、若い方でもなる可能性があります。若いというのは10代でもなることがあるということです。講習では使いませんでしたが、AEDには子供用の電極がついています。年間6万人もの人が心臓震盪で倒れるそうで、とても他人事とは思えませんでした。同時にAEDの講習は一回受けただけではとても実際の場合にできないだろうなあ、とも思います。